アーリーステージ・リサーチ(ESR)セッション

2023年度第1回(通算第2回)アーリーステージ・リサーチセッション報告

2023/06/23
<報告と所感>

明治大学経営学部/異文化経営学会幹事 古川裕康

2023年5月18日(木),2023年度第1回(通算第2回)と「アーリーステージ・リサーチセッション」が開催された。
当日は四つの報告が実施され,研究の発展段階にある内容について共有と議論が活発に展開された。

第一報告は加藤安人氏(愛知県立大学国際文化研究科)より「外国人エンジニアの日本における就業とコミュニケーション課題・キャリア志向」と題する報告。第二報告として鈴木正晴氏(早稲田大学大学院商学研究科)より「多国籍企業における海外子会社間の連携によるビジネスモデル移転の検討」。第三報告として山田正人氏(ドゥ・ベスト 取締役(元資生堂))より「海外でのリスク時でのマネージメントについて(Cool Head& Hot Heart)」。第四報告として宮川正洋氏(埼玉大学大学院 人文社会科学研究科)より「自動車部品サプライヤー・システム 日独比較」が報告された。

それぞれ四名のコメンテータ(池上重輔氏(早稲田大学)/寺粼新一郎氏 (立命館大学)/毛利正人氏(東洋大学)/内田 康郎氏(兵庫県立大学大学院))からは内容だけにとどまらず,初期の研究段階において気を付けるべきポイントや,つまずきやすい点について共有があった。

具体的には
・ケーススタディやエスノグラフィック等の定性的アプローチに関する考え方や研究のまとめ方
・先行研究となる論文の読み方,それを踏まえた研究の展開方法
・先行研究のフォーカスを絞る重要性
・定量/定性研究におけるデータの操作化
等について重要な示唆提示があった。

研究上のつまずきやすいポイントや気を付けておいた方が良い点等を参加者全員が互いに共有する場となった事で非常に有益なセッションとなった。本セッションでは引き続き,報告者だけでなく参加者全員にとって気付きのある機会となれば幸いである。



<プログラム>

日時:2023年5月18日(木) 17時30分〜20時25分(Zoomは17:15頃オープン予定)
場所:オンライン(Zoom)で開催

1. 報告1 17:30-18:10 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション25分)

・報告者:加藤 安人 氏 (愛知県立大学国際文化研究科国際文化専攻博士後期課程)
・タイトル:外国人エンジニアの日本における就業とコミュニケーション課題・キャリア志向
・コメンテーター:池上 重輔 氏(早稲田大学)

2. 報告1 18:15-18:55 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション25分)

・報告者:鈴木 正晴 氏 (早稲田大学 大学院商学研究科 博士後期課程)
・タイトル:多国籍企業における海外子会社間の連携によるビジネスモデル移転の検討
・コメンテーター:寺粼 新一郎 氏 (立命館大学)

3. 報告1 19:00-19:40 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション25分)

・報告者:山田 正人 氏 (ドゥ・ベスト 取締役(元 資生堂))
・タイトル:海外でのリスク時でのマネージメントについて(Cool Head& Hot Heart)
・コメンテーター:毛利 正人 氏 (東洋大学)

4. 報告4 19:45-20:25 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション25分)

・報告者:宮川 正洋 氏 (埼玉大学大学院 人文社会科学研究科 経済経営専攻)
・タイトル:自動車部品サプライヤー・システム 日独比較
・コメンテーター:内田 康郎 氏 (兵庫県立大学大学院)

---以上---


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